ブレザーの雑記ノート

一応大学生no旅行記だったり持論だったり。

【国鉄型夜行】お座敷華で行く!秋田の旅<前編>

f:id:Admire_Suit:20211023205937j:plain

定期運行は消滅した国鉄型車両の夜行列車

さあお久しぶりです!ブレザーです。ついにこのブログも本題の旅行記に入っていきますよ!そもそもこのブログ、旅行記中心にいきますのでどうぞよろしくお願い申し上げまあす。

はい。先日久々に夜行列車に乗ってきたのでご紹介します〜

お座敷「華」号

さて、まずお座敷華をざっと説明しておきます。

車両の背景

f:id:Admire_Suit:20211023135843j:plain

現在のJRの前身、国鉄では多くの車両が製造されました。そのうちのひとつが485系。ググっていただけるとボンネット型のかっこいい写真が出てくると思います。この車両がJR各社に継承されたんですが、ちょうどその頃からお座敷とか欧風とかに改造して列車旅を楽しもうっていうジョイフルトレインが生まれてきます。西日本のサロンカーや北海道のノースレインボーエクスプレスなんかもその一種です。JR東日本にもお座敷客車が2編成あったんですが、老朽化しているということで新しく「華」が作られました。ちなみに現役の485系は残すところ華、やまどりの2編成のみです。

車両の正体

f:id:Admire_Suit:20211023140009j:plain

え?新しく?485系じゃないの?と思われる方もおられるかと思いますがそうです。新しくです。車体は新しく新製されているそうです。とはいえ床下は485系そのもの。モーターはかの115系などでも使われているMT54型です。床下に耳を澄ませばあの白米3杯分のおかずになりそうな音が聞こえてきます。

 

列車に乗っていくぅ

ここまで今回の車両の紹介をしてきましたが、そろそろ乗車記へ。

たびのゲートウェイ

f:id:Admire_Suit:20211023133442j:plain

せっかくなので高輪ゲートウェイ駅から旅行開始です!開業当初散々な言われようでしたけど、なんだかんだ駅名も浸透してきましたね。駅自体は素敵な駅だと思います。割と私は好きです。

 

上野駅

f:id:Admire_Suit:20211023133454j:plain

今回は参加したのは、小田急トラベルさん主催の団体臨時列車「ナイトラン華出羽国号」

f:id:Admire_Suit:20211023133509j:plain

上野駅といえば演歌「津軽海峡冬景色」でも♪上野発の夜行列車〜♪と歌われているように、東北や上越方面の数々の列車の始発駅となってきました。この看板も多くの夜行列車が出発していた当時からあるんでしょうか。とりわけ13番線ホームはブルートレイン末期まで北斗星カシオペアなど多くの長距離列車が発着してきました。

今回のメインディッシュ、485系華はそんな13番線ホームからの出発です。

 

いよいよ入線

f:id:Admire_Suit:20211023133524j:plain

20:50頃、列車が入線してきました。短い6両編成でありながら頭端部まで入ります。夜遅く、かつ車両自体はそこまで珍しくないからか、乗客以外に撮影している人の姿は少ないようでした。

f:id:Admire_Suit:20211023133539j:plain

21:10 上野駅を定刻通り出発です。列車はかつての寝台特急あけぼの号のルートで秋田へ向かいます。ダイヤグラムを見てもかつてのあけぼの号と30分くらいしか変わりません。

あけぼのは途中駅に停車しながら向かったわけですが、この列車は上野の次、大宮を出ると明朝の酒田までドアは開きません。

夜行列車においてこれって結構重要なポイントなんですよね。途中駅での乗降がないので車内の出入りが少なくてうるさくない。僕も車内で動画撮ったりしてるので気をつけねばならんのですが、車内ウロウロするのって意外と目障りになるんですよね。末期のムーンライトとかよくわからないYouTuberもどきが(どの口が言ってるんだ)185の自動ドアをプシュプシュ音立てながら行ったり来たりしてて寝るに寝れなかったという人も一定数いるんじゃないでしょうか。

 

寝る!

f:id:Admire_Suit:20211023133554j:plain

さあ夜行列車の醍醐味ですよ!寝ます!

座席車ではなくお座敷ということで枕がわりに座布団をおいて横になれます。せっかくなので私は寝台特急ヘッドマークがあしらわれたシャツに着替えました。ちゃんと今回のテーマになっているあけぼの号のヘッドマークもデザインされています。

 

高崎駅1番線に入線

f:id:Admire_Suit:20211023140309j:plain

今回はなんと高崎駅の1番線に入線して運転停車です。現在使われていないこのホームは、2004年まで特急列車ホームとして使われてきました。高崎駅を始発駅とする上信電鉄線、現在では廃止された1番線に改札口が設置されていますが、この頃までは改札口もJRと共通でした。もう8年使われていないこのホーム、床面を見ると急行能登号の乗車口案内や寝台特急あけぼの号の乗車口案内など、とんでもないものがいまだに残っていました。いやあ、もうこの時点で大満足ですよ。

f:id:Admire_Suit:20211023135854j:plain

さて、高崎駅を出てからもまだ終電が残っている時間帯です。定期列車の邪魔にならないよう渋川駅で後続の水上行きを退避しました。これが水上行きの終車ですね。

 

越後湯沢駅を通過!

f:id:Admire_Suit:20211023135901j:plain

終電車が終わり電気も消灯してひとときの休みに入る越後湯沢駅を高速で通過します!新幹線もほとんどが止まる越後湯沢駅ですよ!夜行列車がなくなった今、もう滅多に出会えない体験です。

 

f:id:Admire_Suit:20211023135906j:plain

長岡駅も現在使われていない1番線で運転停車します。このホームも2007年以降は定期列車の発着はされていないようです。

 

f:id:Admire_Suit:20211023133612j:plain

そろそろ列車内では就寝する人も増え、静まり返ります。これぞ夜行列車。

 

デットセクション通過

f:id:Admire_Suit:20211023135912j:plain

今回は夜間も一切電気は消さないということで夜通し明るいままでした。が、村上駅を出たところにデットセクションがあります。ここから秋田側が交流区間。交流と直流の切り替えには電気が通っていない区間(=死電区間)があるため、一旦車内の電気が落ちます。非常灯以外が消された夜行列車の車内はもう真っ暗。今や滅多に経験できません。ちなみに現在この区間を通過する電車はいなほ号E653系のみ。この車両には蓄電池が積まれているため、電気は落ちないようになっているはずです。

<追記 2021.10.23 記事公開直後にE653系いなほ号も電気消えるぞとのご指摘がありましたので確認しました。車両自体に蓄電池はあるので常磐線ひたち時代は自動切替で消灯しなかったんですが、どうも羽越線では自動切替できないようで室内灯も消えるみたいです。訂正してお詫びいたします。>

 

朝がきた

f:id:Admire_Suit:20211023133629j:plain

f:id:Admire_Suit:20211023133644j:plain

朝がきました。酒田駅に到着です。ここで定期の普通列車を先に行かせるため、30分ほど停車。大宮以来のドア開放でした。

 

f:id:Admire_Suit:20211023135924j:plain

酒田を過ぎれば海が綺麗に見えてきます。もう秋田はすぐそこです。途中羽後本荘駅では旧国鉄矢島線、現在の由利高原鉄道が見えてきます。乾電池電車のギネス記録を持つ路線としても有名です。エボルタのラッピング車両が止まっていました。

秋田駅に到着

f:id:Admire_Suit:20211023133700j:plain

そんなこんなで終着の秋田駅に到着。すぐ土崎の車両センター(?)へ回送されていきました。

乗車された方々、お疲れ様でした!

 

次は中編、秋田で五能線散歩へと続きます〜

 

さいごに. . .

今後ともいろんな記事を書いていきたいと思います。厚かましいお願いではございますけれどもブログの読者登録、YouTubeのチャンネル登録、Twitterのフォロー、それぞれ是非ともよろしくお願い申し上げます。

 

以上ブレザーでした .  .  .